書籍一覧 新刊
かわかみまさと 詩集
『仏桑華(アカバナ)の涙』
イナゴを「黒砂糖の鍋の海でひと泳ぎ」させて、隻眼の父は息子のおやつにそのイナゴを差し出した。そんな父子を仏桑華は見詰めていた。生態系の中で生き物たちが食い食われているが、かわかみ氏は修羅を生きた父母たちにも他の生きものたちにも注がれる、「仏桑華の涙」という「いのちの滴」を感じている。
( 鈴木比佐雄・解説文より)
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A5判/160頁/上製本 ISBN978-4-86435-526-1 C0092 |
定価:1,980円(税込) |
発売:2022年5月27日
目次
Ⅰ
いきのチャンプルー
わたしのことば
さとり
うじむし
おとなりさん
やさしいひと
せっけんのあか
ほんとうのこと
ミミズ
蛙さん
ささえ愛
竹
赤い糸
Ⅱ
ニライの言ぶれ
珊瑚と流れ星
魂の静物画
イナゴの鳴き声
地球団子
龍涎香
よみがえる「くに」
ヒトの顔
星空のシャボン玉
いのちのオノマトペ
「赤とんぼ」の車輪
Ⅲ
「糞」育のすすめ
生・消・堕・流 ~生きづらい地球の悩み~
鏡信仰
蟬と盆踊り
青春
朝ご飯
幽霊ごっこ
えんぴつの芯
コロナ葬送
Ⅳ
飛べない折り鶴
タブレット ~祈りなき貧しき時代の~
「゛」、漂流
壁
焦げついたまぼろし
A vote ~水母の逆襲~
富士山水没
ロボットの悩み
サヨナラは悲しみにあらず
解説 鈴木比佐雄
あとがき